絵画は心を洗い、心をくすぐる・・・心の快感との出会い!!

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 わたしにとっての「絵画」・・・名画に出会った時の「快感」・・あの絵はどこに行ってしまったのか? 

人間の頭の脳細胞の「シナプス」は、すべてが理解できる「脈絡」で繋がっているわけではない。だから、先日、京都にお墓参りに行った日の夜・・・・・夢の中で、若い頃に自分の描き続けていた「油絵」を数点、展覧会に出品し、それを自分が感慨深く眺めているという不可解な光景を見た。何とも不思議な「夢」で、もう【記憶】では潜在意識の下に隠れてしまっていたような「絵の構図」「色合い」まで思い出せていて・・・・目が覚めてから、何の「予兆」なのか、「なんだったんだろう」と暫く思索していた時間帯があった。

 思い返せば、小学校の3年生くらいの時に「木版画」で佳作か何かに選ばれて、校内の展示会で掲示されたことがある。人の顔というか、決して自分の「自画像」ではなく、どこかの「おっちゃん」だったような気がする。全く明らかな根拠はないが、小学生の時代は、大阪西区の立売堀で両親が「食料品店」を開いていて、そこでの生活は団塊の世代の子供がたくさんいて、とても友達と遊ぶのが面白く、近くに大きな川も流れていてとんぼや蝶々がいっぱい飛んできていた。トンボの【交尾】を利用して、とんぼでとんぼを「釣る」というような遊びも理解していたように思う。その区域に「戦争を体験された」傷痍軍人のおじさんが一人暮らしされていて、よく遊びに行っては「面白い話」とか「戦争中の怖い話」をいっぱい聞かせてもらって、そのおじさんが幼な心に大好きになっていた。多分、このおじさんの似顔絵を描いたに違いないと思っている。

 中学・高校生の時の自分が「絵画」に熱心だったかというと怪しい。ただ、ウォルトディズニーの「眠りの森の美女」などのお姫様だったり、漫画雑誌で「心を射止められた」女性に出会うと、時々「密やかに」画を真似て描いていたように思う。一度、兄貴のひとりに観られて「たいら、上手やんか!」と褒められたような記憶もあるが、思春期の真っ最中、「女性に興味があることを見透かされた」ようで、それからは、そのスケッチブックに女性が描かれることは無くなったように思う。ただ、文化祭や運動会で「アピールの看板」を作成したり、「応援やぐら」に板絵を貼り付けたりすることには「興味」があり、かなり熱心に参加していたように思う。また美術の教科書にはすでに「ダリ」「マグリット」「セザンヌ」「ゴッホ」など多くの作品が掲載されていた。
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 「油絵」に強く興味を持ち出したのはD大学に入学してからである。何と厚かましくも「ワンダーフォーゲル部」と「絵画クラブ」を掛け持ちしていた時期があった。絵画クラブに入部すると、発表会までに必ず「作品」を仕上げることがノルマになっていたり、合宿なども計画されていて「信州の木曽高原」にクラブメンバーと一緒に泊りがけで行き、それこそ「贅沢な環境」で油絵を描くことができて、とても楽しかった記憶がある。夜に出かけて高原から眺めることのできた「月」の情景をモチーフにしたことがある。ところが、当たり前のことで一気に描くことができなくて、翌日、同じ場所で太陽の光を燦燦と浴びながら描いていたという「タイムスリップ」したかのような体験をしながら描いていた記憶がある。真昼に頭の中で「夜」をイメージする作業は、初めての体験で、なかなか「過酷」だった感覚が思い出される。

 その作品展は京都河原町の「マロニエ画廊」で開催された。私の描いた「インドの少年と太陽」という農業をテーマにした20号の油絵は、その画廊の一等場所に展示されているように感じて、本当に「こんなに嬉しい気持ちになるんだ」とその時の感動は未だに忘れられない感覚として残っている。それからが、一つの大きな転機になったように思います。ただ、情けないことに1年半は在籍した、その絵画クラブの名前がよく思い出せずにいる。多分「創造」だったんじゃないかと思うが、森下先輩とか石田先輩とか美人の北洞先輩等がいて、とても楽しい交流ができた時代だった。

 その絵画クラブでの体験や、いろんな先輩や同輩が描いた絵から、学生運動の様々なセクトが掲げるアジテーション看板、さらにアンダーグラウンド映画に興味を持ち始めて、映像や絵から「アンディーウォーホール」「横尾忠則」等の色彩を目の当たりにして、自分の感性の世界の何かが「バーン」とはじけたような瞬間があったように思う。それからは「日展」や国際的に開催される様々な画家の絵画展、さらに「京都三条」にあった「射手座」のような小さな画廊で開催されるようなものまで、様々な絵画を鑑賞してきたように感じている。

 先日、日展における「書」の部門において、「発表分配」が陰で行われていたという報道がされていたが、書はなかなかあのレベルになると「優劣」をつけるのが難しい世界ではないかなあと感じてしまう。絵画でも「写実派」とか「印象派」とか「派」によっての共通点はあるが、書道のにおける「派」とはかなり意味合いが違うように思う。絵画は画家の「個性」の方が強いように思う。ところが、私の私見であるが「書のスタイル」は「流派」がメインで、テクニックよりは「書体」の特徴が大きくアピールポイントとしてあるように思う。「必要悪」という言葉があれば、そのとおりで、繰り返すようだが「書の優劣」を言葉で表現したり、評価基準を設けるのはなかなか難しいと思う。

 逆に言うならば、日展には毎年展示することが保証されているような画家群がある。名前を挙げることは控えるが、確かに技術的には素晴らしい。毎年、その「大家」の作品を目当てに、わざわざ鑑賞に行かれる方々がおられるかも知れない。しかし、もっと新しい風を感じたいと言われる方も多いんじゃないかと思う。しかし、どんな「大家」でももはや年を経て経験を積んでしまうと幼稚園や小学校低学年の頃のあの稚拙だがそれを表現していると分かる「作品」は描けないと思う。稚拙だけれども唯一無二の絵画は存在するもので、日展の「絵画部門」での審査員の評価基準は一般の「芸術ファン」の認識とどれだけ専門的な差があるのかを知りたくなってくる。

 ちょっと脱線しかけているが、「絵画遍歴」「絵画巡礼」を繰り返して、自分の中に「核」となるようなものが自然発生してくる。それまでの「美意識」「人間観」「自然観」「思想性」「夢」「幻想」いろんなものが複雑に入り組んで、この画家の作品は「好きだ!」と言えるようになってくると思う。ムンクの「叫び」は好きじゃないが「思春期」は良かったり、レオナルド・ダ・ビンチの「モナリザ」が好きなわけではないが「ほつれ髪の女性」は好みだったりする。しかし「宗教画」だけは何回観ても受け付けない。聖母マリアもキリストが登場してくるだけで、もう好きになれない。

 何度鑑賞しても、その世界に引き込まれてしまう画家は多い。「サルバドール・ダリ」の「燃えるキリン」や溶ける時計が描かれている「記憶の固執」のインパクトは凄かった。溶けている時計を描いたり、女性のヒップが不思議な形容をしていたり、空間認知が常識外で、きっと「幻覚が見える精神病質的」な人物に違いないと皮膚感覚で感じていた。その後も「ルネ・マグリット」「カンディンスキー」「モリディアニ」「ルノワール」「フェルメール」など私の感性にいろんなものを投げかけてくれる「刺激的な画家」の作品に多く出会ってきた。

その後も「クリスチャン・ラッセン」の「ハワイのイルカのイメージの世界」に惹かれたり、ヒロ・ヤマガタの「おとぎ話のような空想の世界」はどれだけ眺めていても飽きなかった・・・・中学生の頃は黒田清輝の美人画に魅了された時期があったり、偶然出会った「藤岡心象」の子供の絵が大好きで、画集を購入しようとしたが、余りの高額にビックリしたのと、「ロリコン」と思われるんじゃないかというマイナス意識が働いて、手に入れることが叶わなかった。
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私には、毎年「日展」の優待入場券を下さるテニス仲間がいる。日展に行くと、必ずカタログを購入し、鉛筆をカウンターで借用し、自分の気に入った作品をチェックしていく。中には「もっと良い題名を付ければ良いのに!」と余計な事を考えたり、ここは「こんな色」にして欲しかったなあとまるで「野次馬」のごとき批評をしながら、毎回3周はしている。毎年気に入る画家もいて、楽しみである。最後に作品を高度印刷した絵はがきを数点購入して「ファイル」している。私だけの【蒐集画集】である。もう20年以上続いている。

もはや「イーゼル」と「キャンバス」と「油絵用絵の具」と「筆」を揃えて「描いてみたい」という気持ちは失せてしまっている。自分の僅かなキャリアの中で、画を描くときに必要な「エネルギーの質と高さ」を経験として知っているし、自分の才能の限界・・それを知りながら「無我夢中」になってしまう自分の性格分析、いろんな要素から「死期を早める」「寿命を縮める」作業はもう無理だと思っている。確か、私の大学時代に描いた油絵を「引越し」をする際に全てゴミ処分したが、その時自宅に保存していた絵の写真を撮った記憶がある。もし、見つけることができれば、「過去の拙い遺物」としての作品をブログで公開してみたいと思っている。


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by taira710 | 2013-11-08 11:41 | 人生をいかに生きるか! | Comments(0)
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