数学者も文学を愛し、文学者も数学問題が解ける・・・何が分岐点?


2013-11-15 011.gif012.gif027.gif030.gif033.gif049.gif


 


 「数学的思考」・・【分散と収束】・・
         は人生に必要なのか?
    なんて「疑問」をもつ以前に・・


 


 私の「算数・数学」との出会い・共存には【歴史】がある。私は、今、イギリスの第一線の数学者のイアン・スチュアートの【数学を変えた14の偉大な問題】(SBクリエイティブ:¥2400+税.429ページ)を読み始めている。これがなかなか「内容に深み」があって面白い。数学者の世界には独特の課題がいっぱいあるようで、たとえば「はしがき」に「数学は広大で、絶えず拡大し、絶えず変化する学問である」と書きはじめられ、「何千年も未解決だった問題もいくつかある。いまだ征服されていない問題もある。フェルマーの最終定理は350年間のあいだ謎だったが、アンドリュー・ワイルズが7年間にわたる苦闘の末に克服した。ポアンカレ予想は1世紀以上にわたって未解決だった末に、風変わりな天才グレゴリー・ベレルマンによって解かれたが、全ての栄誉を辞退した。「リーマン予想」はいまだに世界中の数学者を悩ませ続けており、150年経ってもなお解決されていない。」・・・・・という数行を読んだだけで、とても興味をそそられる。


 

d0323161_14494004.jpg


 そもそも小学校の算数の授業なんて、先生の名前さえも覚えていない。どんな授業していたかということも記憶に全くない。でも、今でもちゃんと「99(クク)」ができるし・・・というか「「はっく72」はできるが「9×8」と逆になるとスッと出てこないのが幾つかある。中学校でも「算数」好きだったという思いはない。それが高校になって「因数分解」「集合」「順列」「三角関数」・・・【微分・積分】となってくると、もはや拒絶反応に近いものがあったように思う。致命的になったのが、高校2年生の数学の教師が「バゲチャビン」のオヤジで、授業中、私のようにできなかった生徒は「完全無視」・・・1年間で「日垣」と呼ばれて、答えるように当てられたことが記憶に無いほど無視されていた。「できない」ことより「無視される」ことが苦痛だった。当てる場合でも、クラスの中で標準以上の可愛さがある女子生徒とできの良い男子生徒だけのための授業みたいで、その1年間を経験して本当に「数学」が見事に「苦手」になってしまった。決して嫌いではなかった。そのように思える根拠は、そのクラスに「M.K」というスレンダーな背の高いモデルのような可愛い同級生がいたが、その女子生徒は先生に当てられると100%正解を答えていたので、本当に「心から尊敬していたし、憧れていた」・・友達と自宅まで会いに行ったことがあるが、家の前で二人とも「こんにちは!」という勇気がでてこなかった。あのMは、どのような人生を歩んでいるんだろうか?あの教師の名前は私の記憶から【抹消】してしまっている。


 


 受験戦争で「数学」はかなりネックになっていた。「英語」も「国語」もそれなりの自信があったが、「数学」が致命傷になることが多く、結局「大学浪人」を繰り返した。D大学に入学してから、「数学」に関するような授業は無かった。あっても選ばなかったように思う。


 


 ところが、大きな転機は予想外のところにあった。准看護学校を卒業して、浅香山看護学校に入学して、その中の「一般教養科目」に「統計学」があった。准看護学校での看護の勉強が本当に面白くて、自慢ではないので誤解しないで貰いたいが、2年間の総合平均点は【96.3点】だった。皮膚科から内科・精神科・産婦人科など全科にわたる勉強はとても刺激的で、【高看】の国家資格を取得するための勉強は「准看学校」とは雲泥の差で、自分のことは決して「完全主義者」ではなかったが、今まで「苦手」としていた「統計学」を見捨てることができず、またその時の「吉岡先生」が面白くて大好きで、「統計学」の「分散・収束」の授業をかなり集中して耳を傾けていました。数学に対する苦手意識が少しずつ氷解し始めた瞬間だった。


 


一応、私も50代の大人になった頃、テレビでビートたけしが「時々、中学とか高校の数学の問題、解いているんですよ!」と発言しているのを耳にしたのと、「もし違う道を選ぶなら、数学の研究者になりたかった」と言う程数学を得意としていた事実とフジテレビ系列で「たけしのコマ大数学科」という冠番組(2013年9月で終了)を持っているのを知って、「数学ができる人は、やはり頭脳に無限大の広がりができるんだ!」という解釈が自分の中にできて、「数学」が好きになってきたんです。日常的に問題を解いているわけではないですが、「数学的思考」とか【数学者の物の考え方】そして高校生クイズなどで数学の【難問中の難問】に答える能力のある高校生の姿などに「かっこいい!」と感動する自分がいて、「数学的思考回路」は私の憧れでもあります。


 


 数学が苦手な時代は、「こんなもん人間の人生で何の役に立つねん!」と型通りの不満を口にしていたのですが、これはやはり大いなる間違いだと思っています。「暗算」が早くできる、ルービックキューブが1分以内でできる、将棋て゛100手先が読める・・・などの専門的数学要素のレベルではなく、「普通のレベル」の数学ができて、それがコンプレックスになっていない【精神状態】は、物事を単なる平面ではなく「垂直思考」「水平思考」「多角的思考」を導き出す基盤になっています。経済産業省が2006年に提案した【社会人基礎力】として求められるものの中の「考え抜く力(シンキング)」は【課題発見力】【計画力】【創造力】の3つの要素が調和したときに発揮されるとしています。まさに「数学」はこの【課題発見力】が試される科目であり、方程式や解法を見つけ出すことは「答え」を導き出すまでの【計画力】そのものです。最後の【創造力】というのは、数学の未知の領域をどのように開拓していくかにピッタリの象徴的な言葉だと思います。


 


さらに私はこれに一つ付け加えたいのですが、それは「論理力」です。物事を人にわかりやすく説明する。それは先生が生徒にいかに分かりやすくよどみなく「理路整然」と教える姿勢にとても似通っていると思います。この「仕上げ作業」が完結すれば、人は間違いなく゛「納得」するし、「理解」できるはずです。何事もそうですが、特に「数学」は「納得」「理解」できた瞬間が「原点」なんです。


 


 前述した本の中には、それこそ様々な「数学的思考要素」が満ち溢れています。その内容に関しては、また読み終わった何かの折に関連付けて話してみたいと思いますが・・・つい先日、新聞にある記事が掲載されましたし、テレビのニュースでも大きく取り上げられていた事件(事故?)がありました。ある女性がビルの9階から飛び降りて、下を歩いていた男性にぶつかり、その二人ともが骨折などはしたが「命に別状はない」というものでした。そんな話を家内と夕食の時間にしていて「こんな他人を巻き添えにする酷い事件ないで!」とか、自殺を実行するまでの「希死念慮」に脅かされている人間に求めることは無理なんでしょうが、「下を歩いている人間にぶつからないように飛び降りたらええねん!」など暴言まで飛び出し、そこから「数学」「物理学」の話に展開していったのですが、数学の苦手な家内がふっと口にしたんです・・「人間ってどのくらいの速度で落下するんやろか?」・・・ちょっと【計算】する頭があったらぶつからなかったかも・・しばし沈黙しながら・・・こんな例題が頭に浮かんでしまいました。


 


例題)会社員Aは分速80メートルでゆっくり歩道を歩いています。自殺願望のあるB子は30メートルの高さのあるビルの9階から飛び降りようとしています。Aが歩いている現在地点とB子のいるビルとは5メートルあります。B子の体重は50Kgです。今、午後14時05分ジャストにB子は飛び降りました。落下速度から考えて、Aは歩行速度を分速何メートルにすれば、B子にぶつかられることは無かったでしょうか?答えを2通り書きなさい。(命に別状が無かったということで、書いていますが゛、もし死人が出ていたらボツ)


 


こんな問題だったら、「真剣」に取り組みますか?


 


でも、今思い返しても算数でも数学でも「例題の文章」って、まったく文学的でなくドラマがないですよね。幼い頃から文学少女だった家内が、あの無機質でいつも同じようなパターンの数学問題に「心がときめかなかった」「頭が回転し始めなかった」理由がかなり納得できるような気がしてきます。



d0323161_14511439.jpg
 


ひとつ「余談」のような話ですが、世界中に「数学」を専門に研究している人はおよそ10万人いると言われています。大学や研究所の数から大体類推できるので誤差は少ないと思います。でも、数学者は間違いなく「天文学」「物理学」に興味がいかざるを得ないようです。ドイツが生んだ【19世紀最大の数学者】といわれている「カール・フリードリヒ・ガウス」(1777- 1855)は1801年に発見された「天文学上、初めて発見された準惑星ケレス」が太陽に接近しすぎて、行方が分からなくなったときに、ガウスが自分で編み出した【軌道計算法】で現在位置を類推し、その通りの場所で再発見されたことで、ゲッティンゲンの天文台の長となり、その後40年間も勤続しています。・・・ここにも「数学」が必要とされるんです。数学に秀でていることは【幸福な人生】を掴めるかもしれない【確率論】からいうと高くなると思います。でも、ガウスの私生活は最愛の妻ヨハンナに29歳の若さで先立たれ、それが彼の人生を苦しめ続けたのです。


 


【人生】こそは計算どおりにいかなくて、数学的に割り切ることのできない、歴史上最大の難問なのかもしれません!



002.gif004.gif007.gif016.gif056.gif056.gif056.gif 


 


 


 


 


 


[PR]

by taira710 | 2013-11-15 15:07 | 人と人との出会い! | Comments(0)
line

人生は旅、仕事も遊びも旅さえも旅気分で楽しもう!!


by PEACENIK平ちゃん
line
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31