日本の山河は本当に美しい・・・それを荒涼とした世界に・・

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 「雅趣」「画趣」「野趣」という言葉・・・・・そして、何を連想したのか「戸田奈津子」のこと!!!

 

 家内が「明日の晩は鍋にしようと思ってるけど」と一言言っていたので「すぎのこ農園」のほんの少しばかり残っている「カブ」「ラディッシュ」「チンゲンサイ」「菊菜」などの野菜を持ち帰った。あっさり味の「野菜鍋」だったが、この年になると肉類は無くても「野菜」だけでも美味しくて仕方が無い。本当に私の家族は【野菜】が大好きなので、3年前からの「農園づくり」は家族の健康にも【貢献】しているように感じられる。その野菜鍋を家内と二人で味わい、日本酒でその味わいを倍増させていた。

 

 その流れで、家内が「野菜鍋はやっぱり野趣があって美味しいですねえ」と感想を言い、お猪口を口に含みながら、「お父さんは「がしゅ」って言葉は知ってますか?」と問いかけてきた。またまた「常識があるかどうかのテスト」が始まった。「がしゅ」・・・・・・【ええ~と、我のおもむきの・・・我趣・・じゃないよなあ】「ああ、思い出した。「画趣」・・・・・絵画の画の趣(おもむき)だから・・・・絵画のような趣という意味やろ」・・・「いいえ、違います。野趣の反対の意味でもあるし、お父さんとは正反対の言葉です!」・・「ええっ、俺と正反対の言葉???繊細とか・・・・優雅とか・・・・それと反対の言葉やなあ」・・・・かなり数分時間をかけて、記憶を手繰り寄せ・・「ああそうや、雅楽の【雅】や・・・・・ええと、何て読んだかな?」・・・・・

 

 家内がちょっと呆れた顔で「お父さんも相撲中継観てたやないですか。もう辞めてしまったけど、その字の下に「山」を付けたら何て読みますか?」・・・・「ああ、そうや、みやびやまや」・・・そこで我に返って、「なんやて、雅(みやび)が俺と正反対の言葉やて!!!許せん!!」と文句を言いつつ顔は大笑いをしていた。雅なあ、確かにオレには「雅」な要素は無いわなあと自覚しつつ・・・・・「お公家さんでもあるまいし」・・

辞典によると「風雅なおもむき、風流なあじわい」とある。・・・自然は大好きだが・・昔から伝わる日本の風流な行事にはほとんど興味が無く、勇壮で激しい男っぽい伝統行事は大好きである。

 

 そういえば、日本を代表する翻訳家「戸田奈津子」が「サワコの朝」で語っていたが、最近の若い人たちの【活字離れ】は凄まじく、映画会社も「難しい漢字はひらがなに直してくれ」と指示すると言う。直訳すると字幕が長くなりすぎて読めないから、「1秒間に3文字」のルールに沿って、画面の映像を観ながら読める長さに翻訳は限定する努力をしているとのこと。7秒のセリフがあれば、「3×7の21文字」の日本語のセリフに翻訳し直すという芸当をやってのける。そして、翻訳する際の心意気は「役者本人になりきって」セリフを考えると言う。素晴らしい、まさに俳優の心意気と声優の魂と字幕翻訳家の精神には、こんな素晴らしい共通項があることに気づかされた思いである。約1500本のアメリカ映画の翻訳をされてきているというから、その【才能】は群を抜いている。「日本語力」もなければ、あれほど見事な【翻訳】は生まれないと思う。以前、ブログにも書いたように、私はDVDをレンタルしてくると主要なアメリカ映画は原語で「英語字幕」で観終わった後に、日本語字幕で見直しているので、その違いや「字幕翻訳作成技術」の見事さには感心させられている。

 

 彼女の履歴は女性としてはなかなか独立独歩である。津田塾大学卒業後、その当時10人の「字幕翻訳家」が日本の現場で活躍していて、日本で封切される「外国映画」とくに英語版の外国映画の本数から考えて、新しい「字幕翻訳家」が入るすき間が無かったと話されていた。苦節10年、それまでフリーターや「通訳」の仕事をしながら「字幕翻訳家」になる夢は捨てることなく、1979年に名作「地獄の黙示録」が完成し、フランシス・コッポラ監督と「通訳」という立場で交流があった際、自分が「映画字幕の翻訳家」を目指しているということを、普段の会話で話していたのを監督が覚えていて「彼女に翻訳をやらせてみたら」と監督が進言したらしい・・・これが彼女の【大きな転機】となったらしいから、人との【交流力】はやはり意味を持つことが分かる。

 

 私の今回のブログのテーマは実は「日本語力」ってことにあると考えています。最近はテレビでもラジオでもインターネットでも「カタカナ」「横文字」「和製英語」だらけで、日本語が見当たりません。映画の題名も英語の題名をそのまま【カタカナ】にしただけです。昔の外国映画は「September Affairs」が「旅愁」と訳されたり、「Waterloo Bridge」が「哀愁」と訳され、それは映画の内容に沿った、それは魅力的な題名でした。「Sister Act」は何と「天使にラブソングを!」「An Officer and a Gentleman」はあの素晴らしい邦題「愛と青春の旅立ち」となっているのです。ただ、余りにも「邦題」の印象が強すぎて、外国人の友達と「映画」を話題にして会話するときに、全く話が通じない可能性があることですね。 

 

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 私が今までに観賞した「スターウォーズ」「タイタニック」「ダイハード4.0」「ジュラシックパーク」「シンドラーのリスト」「ET」「フォレストガンプ」「ホームアローン」「アバター」「バトルシップ」・・・いや、本当にキリが無い。まあ、面白かった作品の字幕のはじめには必ず「戸田奈津子」の名前が敬意を表してプリントされています。彼女の人生で「一番なりたかった職業」が「字幕翻訳家」なんですから、本当に【夢】を実現された人生だと思います。その彼女が字幕を作成するのに、「日本語力が低下してしまっている若者たちの現状」を嘆いているのです。そもそも昔からある「漢字」を「当用漢字」や「常用漢字」に制限を始めたことに大きな問題の引き起こされてきた【元凶】があるように感じています。その背景には「受験戦争」という若者の才能を退化させる大きな「檻」が存在したからです。

 

 今、思い出すのは1968年にノーベル文学賞を受賞した川端康成のストックホルムでの受賞記念講演「美しい日本の私」である。この時、彼は69歳だった。今、私は65歳だから、私が浪人生活をしている時に、川端康成が記念講演をして「きっと、この原文が大学受験のテストに出題されるはずだ」と思って、勿論、切り抜いて隈なく読んだ記憶がある。その中身は日本人の美の心を端的に語っていて、歴史の中で培われてきた日本の古典文学の根底には伝統的な日本人の心や思想が独自の「芸術論」「文化論」を形成していることを語り、今ある日本の文学者にもその「歴史的素養」が脈々と受け継がれていることを語っていたのです。

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 私は思うのですが、自然も人間の心も無限の広がりを持っています。その世界を表現するのに、過去の文学者に限らず様々な人たちが「その心」「その情景」を表すのにピッタリの言葉を歴史の中紡いできたのです。だから、数多くの言葉があり数多くの「漢字」が存在するのです。そのような言葉・漢字の歴史があるにも関わらず、「受験」という尺度で言葉の世界を「歪曲」してしまったのです。言葉にたいする敬意も漢字に対する尊崇の念ももはや存在していないのです。川端康成はノーベル文学賞を受賞した後、ほとんど作品を書かなかったようでした。4年後には一人ガス自殺をされているのです。ノーベル賞の【重圧】はきっとあったに違いありませんが、それよりも「美しい日本の言葉」を愛し続けてきた川端康成にとっては、「美しい日本語」が衰退し、「漢字」に様々な制限が加えられている日本の現状が許せなかった・・・・・「美しい日本の私」が余りにも現実とかけ離れていることに「幻滅」されたのではないかと推測しています。

 

 安倍晋三はノーベル賞受賞者の「大江健三郎」に対しての敬意は何一つ無いことが分かります。あれだけ原発に反対し続ける日本を代表する日本人がいるのに「積極的平和主義」という恐ろしい看板を掲げて、武器を輸出し、原発を輸出し、国防軍を作り、憲法を改正し、隣国との摩擦を増大させ、「戦争」をしたがっている国に仕立て上げようとしています。一体、その考え方、その方針のどこに「美しい日本の私」があるのでしょう?

  昨今の読売テレビの「なんでもいって委員会」は方向がおかしくなっています。まるで「御用番組化」しています。何一つバランスが取れていない。日本の正しい歴史認識ができているとは、とてもじゃないが思えないですね。テレビ番組にもすでに顕著な「右傾化」が現れています。あぶない!危ない!

 

 美しい日本は守りましょう・・・・戦争になれば日本の美しい「山河」が失われていくことは必至です。日本が占領されれば、「他国語」が植民地のように強制されて、この世界から過去のインカ帝国やアステカ文明やアイヌ文明のように「言葉」も「文化」も死滅していくことは自明の理です。「美しい日本」を子々孫々受け継いでいくためには、今、何をしなければならないのか・・・・真剣に考えなければならないと思います。

 

 「白」に多くの色を見出し、「無」にすべてを蔵する「美意識」は、これこそ日本の独自の美学!!

 

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by taira710 | 2014-02-03 22:04 | 人生をいかに生きるか! | Comments(0)
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